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姿なき山岳の殺戮者

12 08, 2014 | Tag,物語
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天を裂く影 /

険しい山々に隔てられた砦が補給線を絶たれたと判断した軍は、運べる限りの物資と調査任務を託し予備隊を派遣した。

途中、山をひとつ越えた野営地で一晩過ごし、翌日ふたつめの峠に差し掛かった時、一行が目にしたものは凄惨たる光景だった。
壊滅した補給部隊の荷馬車が散乱し、兵士の亡骸に何者かと争った跡が刻まれていた。
目指す砦に残された兵士の安否を気に掛け焦燥に駆られた一行は、その場を後にした。

山を下り、ようやく麓まで来たが、何かの異変に気づく。
付近を調べてみると、近くの沢で今度は砦からの伝令兵の亡骸と一通の書簡が見つかり全員に戦慄が走った。

“ 我々の認識は甘く、彼らは想像以上に狡猾だ、不意を突かれ思わぬ反撃に遭い、日に日に形勢は不利に傾きはじめた。
更に悪い事に、補給部隊が未だ到着せず物資が底を尽きはじめる。事態は一刻を争う為、至急援軍及び今一度の物資の補給を切に願う ”
末尾に“ この伝令が我々最後の望みである… ”とあり、日付を確認すると十日ほども前に書かれたものだった。

絶望的な状況に一行は愕然と肩を落としていると、突然大きな影が空を横切り、恐ろしくけたたましい声が耳を突いた。
遠くの山では不穏な暗雲が立ち込めはじめていた。

大きく旋回しながら、しだいに近づく羽音を聞きながら、圧倒的な恐怖を前に兵士たちは、竜の地へと赴いたことを後悔した。

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